なるほどサイエンス(原発が淘汰される時代)

原発が淘汰される時代

 
2019年、年明け間もない1月17日、日立製作所はイギリスでの原発建設計画の凍結を発表しました。安倍政権は原発輸出を成長戦略の柱にすえ、ベトナム、トルコ、イギリスなどでの計画を強く後押ししてきましたが、これで全滅です。
 
最大の要因は、原発があまりに割高な発電手段になったことです。
 
日立が建設を目指した2基の総事業費は最大3兆円ほどとされます。1基約1兆5千億円。同社の中西宏明会長は年初の会見で「(電力会社などの)お客様が利益をあげられていない商売でベンダー(メーカー)が利益をあげるのは難しい」と述べていました。
 
三菱重工業がトルコで進める4基の建設計画も18年12月、断念する方向と報じられました。総事業費は4兆円以上。こちらも1基1兆円を超えます。
 
これが、どれほど高いのか。日本では原発の発電コスト計算の際、建設費を出力1キロワットあたり37万円としています。出力120万キロワットの大型原発なら約4400億円です。
 
世界の原発の建設費はいま、その2〜3倍に高騰しています。安全性を強化したからです。東京電力福島第一原発の事故が転機になりました。
 
日本も、実は例外ではありません。福島の事故まで、日本には54基の原発がありました。これまでに再稼働した原発は9基。一方で、廃炉が決まった原発は20基。巨額の安全対策費が多くの原発を、廃炉へと向かわせました。
 
福島の事故から、この3月11日で8年。原発が淘汰とうたされる時代が始まっています。


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