故に世の中おもしろい(根室発 巨大レスラー)

根室発 巨大レスラー

 
北海道の東端、根室市。東京から延々約1600キロ続いた線路もここで途切れる。人口約2万5千人。北方領土の島々を望み、1年の大半を雪と氷に閉ざされてしまう港町である。

と、ここまで書くと何だか暗い話になりそうだが、実はこの街には超人気者の巨大レスラーがいる。身長3mの「アンドレザ・ジャイアントパンダ」である。

「一見、可愛いが、凶暴そのもの。必殺技は、目にも留まらぬ速さで繰り返されるヘッドバット(頭突き)と巨体を生かしたボディープレスです」。所属するプロレス愛好家団体「新根室プロレス」の宮本賢司本部長はそう語る。

人口減少や不況に苦しむ街を元気づけようと、地元社会人が集まって2006年に結成した同団体。アンドレザ選手は17年夏、根室の隣の別海町であったプロレス大会に突然参戦し、衝撃のデビューを果たした。

「人間山脈」の異名でファンを沸かせたアンドレ・ザ・ジャイアント(身長223cm)からリングネームをつけたそうである。

「壮大なスペクタクル」「すごいものを見た」などとネット上で話題に。パンダ誕生でにぎわう東京・上野のイベントにも登場し、プロレスファンの度肝を抜いた。もちろん巨大な着ぐるみを着たレスラーだが、体に似合わず動きは速い。誰が入っているのか、巨体をどのように動かしているのかは秘密となっている。

「プロレスという怪しい世界を反映した最高のキャラクター」。そう称しても過言ではないだろう。詳しくは新根室プロレスの公式サイトをご覧あれ!

朝日新聞編集委員 小泉 信一


<< ニラとマグロのタ…
旅のアクセント(… >>
一覧へ


[#]マイページ
[*]買い物カゴ
[0]TOPページ
ご意見箱

(c)横浜橋だより